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さんじゅうろうの覚え書き

不治の中二病を患っている中年男『さんじゅうろう』の他愛のない覚え書きです。10年後には立派な黒歴史になっているかもれしない。

ブラックバイトなんて言葉がなかった時代の話

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ブログを初めて1ヶ月!!恋人同士ならそろそろ彼女が「ねぇ、今日って何の日か知ってる?」とか聞いてきたり、それに私が「うーん、何の日だっけ?俺の誕生日はまだ先だし…」とか白々しく応え、「もう!知らない!」とか言われちゃいそうな記念日的な1ヶ月記念。

(そんな経験ないし、書いてて悲しくなったし!)

そんな1ヶ月記念ですから「よし!今日のネタは総集編だ!」と息子に言ったところ、「それはどこの深夜アニメだ」と突っ込まれてしまったので、今回は昔の思い出を少し振り返るつもりでこんなネタを話してみたいと思います。

 

ブラックバイ

今日、何となくネットでいろいろなニュースを見ていたら、こんな話題が目に止まった。

www.bengo4.com

ちょっと前に話題になった『ブラックバイト』と言うやつだ。パワハラとか脅し、ほぼ4ヶ月休みなしでアルバイトさせられていた大学生が勤務先を相手取り裁判を起こしたと言う事らしい。

バイトなんだから、嫌だったら辞めちゃえば良いし、ここまでひどいならバックレても良い」とか、「そんな、バイトごときで人生が狂わされるとか……」と思う人もいると思いますが、確かにバイトですからそんな言葉があるのは分かる部分もあります。

しかし、これが社会に擦れていないような学生だったりすると、中でも親の教育がしっかりしていて『お金を得ると言うことは大変なことなんだよ』なんて、言い諭されているようなお子さんだったら、そんな生真面目で多少不器用な若者だったら…。

なかなか『つらい』とか言い出せずに内に抱え込んでしまう事もあると思うのです。

そういう気の弱さを逆手に取って、利用する『無自覚』な悪い大人は結構いるものです。

(この案件の大学生が……と言うわけでもありませんが)

 

今から書くことは私が高校生の頃の話です。

 

人生初のアルバイ

今から二十数年前の話、私が高校生の頃。当初は部活をやっていたのですが、腎臓を悪くしてしまい途中でリタイヤ。なんか中途半端に終わってしまった、と言う後悔と部活を辞めて時間を持て余していた私は人生初のアルバイトをしようと決心した。

どんなバイトがいいかなぁ…と初めてのバイト探しに多少、胸が踊っていた。

そんな私には将来の一つの可能性として夢があった。

『小さくてもいいから喫茶店を開きたい』

漫画などでよく見る『ヒゲを生やしたの穏やかなマスター』に私は憧れていた。

そんな事から、喫茶店でアルバイトをしようと思った自分は近場の喫茶店でアルバイトを募集している所は無いか?と、探し始めた。

バイト先は案外早く見つかった。人生初の履歴書を書いてドキドキしながら面接。

結果は採用だった。

こうして私は学校が終わった後、21時までの間の約4時間アルバイトをすることになった。

 

最初は楽しかった。新しいことを覚えるのはとても楽しかったし、それでお金まで貰えるのは何とも有り難い事だった。それが例え当時の最低賃金である450円でも何の不満もなかった。

小さな会社を経営している経営者の奥さんが、どちらかというと趣味で経営してる様な店で、奥さんは物凄く厳しい人だったが、1日に数回だけ顔を出して、コーヒーを飲んで帰って行くような人だったので、いくら厳しくてもそんなに苦にはならなかった。

雇われのマスターも最初はそんなに悪い印象が無く、30そこそこの年齢で、少々抜けてはいるが、仕事はキッチリ教えてくれたので、少々不器用な自分にもしっかり覚える事が出来た。

最初だけは…。

それは私が暫くしての事だ。奥さんが怒り心頭で店にやって来た。そしてマスターを烈火の如く叱りつけている。奥さんは元々、般若の様な顔だったが、それに輪をかけて般若の様になっていた。

怒っている理由は自分には分からないので、自分は確か何もすることが出来ずに洗い物などをしていた。

暫くすると怒りの矛先はこちらに向かってきた。正直何のことだが分からない。

目の前には烈火の如き怒りを私に向ける奥さん。私は困り果てていた。

あの時にもう少し反論ができていれば、良かったのかもしれないと思うが、それは当時の自分には出来なかった。

どんなに確認しても理由が分からなかったが、後からマスターが全部私のせいにしたことを知った。

そこから私への扱いがドンドン酷くなっていった。

急変

休みは貰えなくなった。

たまにどうしても休みが欲しい時に『○日に休みをください』と言うと怒鳴られるのだ。

だから次第に休みが欲しいとも言えなくなって行った。

そんな折に、店をもう1店舗出す事になり、マスターはそちらに掛かりきりになっていた。

私はほぼ厨房を1人で店を回さなければ行けなくなっていた。

そこに冬休みががやって来て、私は朝の6時に店に入り、夜の9時まで働かせられる事になる。間に2時間ほどの休憩があったが、とにかく仕事漬けになった。

冬休みが終わるのが嬉しかった。学校に通うことで、少し体を休める事が出来ると思ったからだ。

でも、地獄は続いた。学校に通っている時でも朝の6時に店に入り、モーニングの準備やその他の開店準備をしてから学校に行かされる事になった。

下校後はそのまま店に入り、閉店まで働いた。

休みは相変わらず朝の6時から2時間の休憩を経て閉店までの生活だ。

この辺りから自分の中で何かが壊れる音がしたのを覚えている。

 

そういえば親は何も言わなかったか?と思いますよね

うちはそもそも貧乏で親も共働きだったで、一生懸命働くとか言う姿に対してやたら熱心な家庭だった。よく『働く事とは』と言う説教をされていた。

それに自分は親には『苦しい』とか『辛い』と一言も言わなかった。親にそんな弱音を見せたくなかったし、そういうことで心配させたくないと思ったので、辛くても普段は平静を装っていたのだ。

それでも時には気持ちが落ち着かない時があり、『親、オカシイっすわ』と店で愚痴をこぼしたことがあった。

今考えれば、その時の自分の苛立ちとかは自分の問題で、親は関係ないのに思春期特有の反抗心と言うか……それは今、物凄く後悔している。

もし、あの時に何らかの助けを求めていたら、何かしら違って行ったのだろうと思う。

 

DQNバイトがやって来た

ある日、奥さんの息子の友だちという人がバイトにやって来た。奥さんの息子は横着な方で、言っちゃえば『ヤンキー』である。その友人のバイトも見事なまでに『ヤンキー』だった。

後輩とは言え、年上である。こちらは高校生であちらは社会人でしかも奥さんの知り合いだ。

丁寧に仕事を教えるが、どうにも覚えが悪い。しかもイキっているので、話すことは『自分の武勇伝的な???』事ばかりだ。

それでも波風を立てたくないので、当たり障り無く仕事をやっていた。

彼は彼で私が学校に行ってる時間、店を空けているのがどうも気に入らないらしい。

そして夏休みがやって来た。

相変わらず、私は朝6時に店を開けて、2時間の休憩を経て夜の閉店まで働いていた。

DQN君は適当に休みをとり、適当に仕事をやっている。態度はドンドン横柄になって行くのが分かる。

ある日、私が休憩に出ようとした時にDQN君に呼び止められた。

私の休憩時間の間にDQN君の車のワックスをかけて置いて欲しいと言うのだ。

流石にオカシイだろ?と思って断ったが、すごい勢いで凄まれてしまった。

もう、訳が分からずに車にワックスをかけされられた。

しかもワックスをかけた後に「拭き取りのここが悪い」とか散々文句を言われ、流石に気分が悪くなって、奥さんに訴えた。

なんて言ったと思う?

「彼も頑張ってるんだから、それくらいはやってあげなさい」だよ。

思えば、この時に自分の中の何かが完全に壊れてしまったんだと思う。

その後、私は不満が顔に出るくらいにひどい状態だった。

朝の1番忙しい時間にもたついているDQN君に「それくらいはやってよ」と言ったら大勢のお客さんの前で思い切り胸ぐらを掴まれて、一触即発の状況になったが、自分も態度を変えなかった。

夏が終わったら、DQN君はいなくなっていた。

奥さんが言うには私が悪いらしい。

その夏休み、バイト代が12万くらいあったが(時給450円)正直ちっとも嬉しくなかった。

 

そして、とうとうキレる

夏休みも明けて相変わらずだったが、私は精神的に完全に壊れていた。眠れなくなったので、病院で薬を貰ったりもした。

心身ともにヤバイ状態になっていたある日の朝のモーニング時間。店は混雑を極めている。

店には奥さんとウエイトレスのバイト2人、そして自分。

全員、忙しさに目が回る、奥さんの怒声が響くが耳に入ってこない。ウエイトレスには優しいので、どうせ私に言っているのだろう。

そして私も一言…。

『……もう、良いっス…』

この言葉に周りも驚いたが1番驚いたのは自分だ。

「あんた!何言ってるの!あんたを教育してやろうと思って言ってるのに」

と言われた。

「誰も頼んで無いっス」

と、言い返す。

「あんたの親がキチガイだから私がかわりに!!」

と、言ったところで完全にキレる。

「ああ??誰もそんなこと言ってねぇだろ?」(おかしいとは言ったが…てめぇに言われたくない)

その言葉に完全に自分を見失い。エプロンを叩きつけ店を飛び出した。

自分が何となく言っちゃうのは良いんだけど、他人に家族がどうのと言われると滅茶苦茶気分が悪い。

自分が悪く言われるのはあまり気にならないのだが、家族が言われると完全にキレる。

これは今でも変わってない。

 

その後、完全に塞ぎこんでバイトを辞めることになったが、こうでもしないと辞められなかった気がしていた。それくらい追い詰められていたのだ。

今思うと、自分も若いなぁ…とか未熟な部分もあったんだろうと思う。

でも、その後の自分の中に『人間不信』という種を植え付けられたのは間違いないと今でも思ってる。

 

あとがき

そんな経験もあってかブラックバイトと言われてるものには厳しい目をつい向けてしまう。

雇用側はついつい上からの物言いになってしまうし、それも分からないでも無い。

でも、『働かせてやっている』と言う意識では無く『働いてもらっている』と言う意識は大事だと思う。

だからといってユルユルが良いとは言っていない。締めるところを締めないと行けないと思う。

バランス感覚が大事なのだ。人と人の間には信頼関係が必要で、それをしっかり保つにはバランス感覚が必要。

上の様な雇用者をバイトの関係ではどう考えてもその信頼を創ることは不可能だと思う。

それにホント、心の傷になっちゃうんだよなぁ。

私のバイトがブラックかどうかは読んでくれた人が判断してくれればいいと思うが、

私は無しの方向で行って欲しいと思うのです。