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さんじゅうろうの覚え書き

不治の中二病を患っている中年男『さんじゅうろう』の他愛のない覚え書きです。10年後には立派な黒歴史になっているかもれしない。

【1953年】君の名は<第二部>感想

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はじめに

1953年9月15日の第一部公開から3ヶ月を待たずして同年の12月1日に公開された『君の名は』の第二部。この年の興行収入ランキングの1位になった映画で2位は第一部であるというから、この年の邦画シーンを席巻したかが伺える。

第一部において、眞知子の妊娠を知った春樹は傷心の中、佐渡を後にする。そして勝則の子を身籠った眞知子は大きな迷いを抱えながらも再び勝則の元に……春樹と眞知子の運命はいかに?今回もネタバレ全開で書いていこうと思います。

 

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君の名は(第二部)

ストーリー

序章

傷心の春樹は北海道の友人の誘いで、北海道の美幌に身を寄せる事を決心する。そんな折、密輸で警察に逮捕されていた加瀬田の保釈が認められ、あさ、梢らと共に小さな祝いの席を設ける。その席に加瀬田の軍人時代の仲間である仁科が訪れた。青果会社の取締役を務める仁科は以前より加瀬田にあさと梢の今後について相談しており、それを受け仁科は加瀬田らに小さな店ではあるが果物屋を初めてみたらどうかと提案し加瀬田と共に準備を進めていた。そんな周囲の変化を見届けながら春樹は北海道に旅立つ。

春樹の旅立ち

北海道に向かう列車に乗り込む春樹を駅に見送りに来たのは常に春樹と眞知子の事を見守り続けていた石川綾。本当は人知れず北海道に発ちたかった春樹であったが、たまたま春樹の下宿を訪れた綾が春樹の出立を知り、見送りに来たのだ。綾は後宮の下宿先に届いた一通の手紙を預かっており、それを春樹に渡す。宛先には『水沢謙吾』とある。水沢と言えば姉・悠起枝の元恋人で今は海女の奈美と所帯を持った男だ。

水沢の手紙には自分が原因で悠起枝が失踪したことが綴られてあった。

事の発端は水沢の妻、奈美の嫉妬心から始まる。横恋慕をする形で水沢を悠起枝から奪った奈美は水沢が未だそれを後悔しているのでは無いかと水沢に詰め寄り、ナイフで水沢を刺し、自身もナイフで胸を突き刺す。水沢は一命を取り留めるが、奈美は死んでしまう。

その事に心を痛め、自分が悪いのでは?と自身を責める悠起枝は奈美への供養の念も込めて鳥羽を後にしてしまった、おそらくは東京に行ったのでは無いか?と言う、入院中の水沢からの詫びと悠起枝を案ずるものであった。

しかし既に春樹は北海道に向かう列車の中、姉の身を案ずるもどうにも出来ない現状であった。

綾は春樹を見送った後、眞知子の嫁ぎ先である浜口家を訪れる。しかし、浜口宅には眞知子はいなかった。対応する勝則の母、徳枝が2人は温泉に旅行に行ったと言う。徳枝はその後も眞知子に対しての嫌味を口にし、綾を通じて春樹と眞知子が繋がっているんではないか?と疑う。そんな姿に綾は呆れながら浜口家を後にする。

そんな顛末を春樹に知らせようと自身が女中頭を務める料亭『春日』で、手紙をしたためる綾。一通り手紙を書き終えたところで、綾は1人の女性客に気がつく。その身なりから娼婦が客を取りに来たと察した綾は他の女中に制止を促し、女性を綾の自室に呼び込む。

下を向いたままの女性に、あんたにも事情があるのは分かるがこの店ではそんな事をしてほしくないと、あくまでも優しく諭す。泣き崩れる娼婦、そしてその娼婦の事情を聞く。

不運を背負う女

東京に出てきた頃、職業を求めて安定所にいけども職はなかなか見つからず途方にくれているところをチンピラに絡まれて困っていると、品の良さそうな二人組に紳士に助けれ事情を話すと、職が見つかるまでの宿などを提供してくれると言う。丁度、大学生に提供している寮があるので一時的にそこに身を寄せれば良い…と言う好意に甘えそこに訪れると、そこは大学生の寮では無く娼婦を囲う為の宿で、最初に絡んで来たチンピラも含め全てが芝居で、その女性は騙される様な形で娼婦をやらされる事になってしまったと語る。

その女性の名は後宮悠起枝と名乗る。そう、鳥羽を出てから東京に出てきた春樹の姉は不幸のどん底にいたのだ。

春樹と眞知子は…

時を同じくして眞知子と勝則は温泉宿に静養に来ていた、そこに訪れた役所の上役でもある局長に『第二の新婚旅行』だと励まされる2人。子を宿した事によって、生まれてくる子どもの為にも勝則とやり直そうを決心をし、勝則も今後、二人の間にあった溝を埋めていこうと眞知子と話し合うが、その直後に眞知子の体に異変が起こり、眞知子は倒れてしまう。

          ***

一方その頃、その頃春樹は北海道の友人が営む牧場で牛や馬に囲まれていた。

牧場に遊びに来るアイヌの娘ユミは春樹に好意があるようで、その強気とも取れる性格から春樹にグイグイと迫って来る。内地でのことなんか俺(ユミの一人称)が忘れさせてやるよ!と原始林に誘うなどグイグイとアプローチしてくる、春樹はそんな環境の中にいた。

          ***

眞知子は流産をしてしまい、病院に入院することになる。傷心の眞知子を見舞う勝則の母、徳枝はそんな眞知子に心無い言葉を浴びせる。これが引き金になり、眞知子は離婚を決心。眞知子の親族の中で、唯一の理解者である佐渡の叔母に電報を送り、叔母に助けを求める。

綾とあさ、梢の邂逅

その頃、綾はあさと梢の青果店に偶然訪れた、店から出てきた子供の青い目に見覚えがある綾はその母親に見覚えが無いと尋ねる。以前、数寄屋橋で迷子の子どもと出会ったとき、その子どもの目が青いことから『合いの子』と呼び、その母親にも「合いの子の子どもを生むような母親はいい加減だ」と罵倒してしまっていた事が小さな後悔として心に残っていたためだ。

(当時の世相から出た言葉なのだが、現代においては考えられないなぁ…と一応注釈をいれておきます)

当時の事を詫びる綾。もう過ぎたことですと許す、梢。しかも3人ともに春樹の知り合いと知ると、意気投合し、話は春樹の姉の事になる。

今、仕事を探している春樹の姉。悠起枝の為に何処か良い所は無いかと尋ねる綾。

あさからの提案でこの店で手伝って貰おうという提案に梢も『後宮さんのお姉さんだから放っとけない』と承諾する。こうして悠起枝は青果店の手伝いをすることになる。

 

そして場面は再び眞知子へ。

眞知子からの電報を受けて佐渡より叔母が上京してくる。電報が届いた時点で既にある程度を察していた叔母は最初こそ低姿勢であったが、徳枝の心無い言葉と眞知子の離婚への意思を確認すると、強気で離婚を薦めるようになる。

眞知子がここまで徳枝に言われているのに何故に眞知子を守ってやれないと勝則を責め立て、離婚が無理なら別居でも…と言う叔母に勝則は「なぜ我慢してくれない」と眞知子を責める。徳枝もいつ出ていってくれても良いと吐き捨てるなか、勝則は一向として離婚することに承諾しない。それは眞知子を二人きりで話すことになっても同じで、眞知子は既に離婚を心に決めており、今後二人に歩み寄る余地は無いと言う意思を見せるが、勝則は離婚はしないと頑なに拒み続ける。

眞知子は叔母に引き取られ一旦、佐渡に帰る事になる。

 

一方、北海道の春樹は…

春樹は相変わらずアイヌの娘ユミに迫られていた。ユミは春樹を摩周湖に誘い出し、ここは男女が神様に誓いを立てる場所だと説明する。その後、所詮それは迷信だと言うユミに誓いを立てるという事は悪い事じゃ無いと諭す。

その言葉にユミはそれならばここで春樹と誓いを立てたいと願い出る。困惑するに春樹にユミは自分の事が好きか?それとも嫌いか?と尋ねるが、春樹もそんな二択に「嫌い」と答える事は出来ずに「もちろん好きだよ」とニュアンスをぼかしで答えるが、その言葉にユミは舞い上がる。そんな春樹とユミを陰からじっと見つめる男がいた。

帰宅後も友人に「ユミと結婚するんだって?」とユミが舞い上がっていた事を春樹は聞かされるが、「別にそんなつもりで言ったわけでは…」と困惑を隠せない。

しかし、友人も内地の事を忘れてこのまま北海道に住み続けるならそんな選択もあっても良いのでは無いかと、春樹は問いかけられ、春樹自身もその言葉に心が動かされる様になる。

ひとり寝室で舞い上がるユミの元に1人の男が現れた。同じ集落に住むサムロという男だ。

実はこのサムロとユミは以前に摩周湖で誓いを立てており、後々は結婚する予定であったのだが、春樹の登場によってユミの心は春樹に向かってしまい、ユミは摩周湖での誓いを破る事になってしまっていたのだ。

神様への誓いを破り春樹に心酔していくユミを心配してサムロはユミに説得を試みるが、ユミは頑として春樹との結婚を諦めない。「このままではバチが当たってしまう」と心配するサムロの言葉はユミには届かないがユミ自身も言いようの無い不安を抱えていた。

 

舞台は変わって東京

綾は呆れ顔で二通の手紙を眺める。北海道の春樹と佐渡の眞知子の2人から同時に手紙が届いたのだ。春樹の手紙には『もしかしたら北海道で結婚するかもしれない』と書かれており、眞知子の手紙には『勝則と離婚をしたい』と書かれている。どうしてこの2人はこうも噛み合わないんだろうか?もしかしたら2人は想い合っても結ばれない運命なのかもしれないねぇ…と女中仲間と話す。二通の手紙を放り投げる綾、しかし手紙が綺麗に重なり合っているのを見て苦笑する。

                    ***

この日も悠起枝とあさはリアカーを引きながら青果市場に仕入れに来ていた。そこで仁科と出会い挨拶をかわす。真面目に働く悠起枝の姿にいつしか惹かれるようになっていた仁科は加瀬田に悠起枝との仲を取り持ってくれないか?と相談する。加瀬田は二人の仲介を引き受け、2人の仲を取り持つために旅館に誘う。

悠起枝は過去の自分への蟠りが断ち切れず結婚に応じることを躊躇していたが周りの説得もあり、話をして見ようと思っていた。

その道中の船上、悠起枝は意外な人物と出くわす。以前、悠起枝を騙して娼婦として働かせていた男、横山だ。

横山と言えば、軍隊時代の加瀬田の部下で、以前(前作)でも加瀬田を騙し、ゴシップ記事を打ち上げて加瀬田とあさ、梢を追い詰めいて言った男で、それが原因で加瀬田は人間不信になり、密輸に手を染めていくようになった事がある。

悠起枝と仁科の仲を取り持つ為に訪れた旅館にも執拗に追い込んでくる横山に加瀬田が「横山ならば、私が話を付けたほうが良いだろう」と席を立ち、外で横山と加瀬田は二人きりで話し合うことになるが、話は当然の如くもつれて、結果的に加瀬田は横山に大怪我を合わせてしまう。

ひとつの不幸の終わり

警察に連行される加瀬田。しかし暴行の理由については語ろうとしない。悠起枝の事を案じてのことである。しかし、加瀬田は今も保釈中の身である。ここで事が大きくなれば再拘留もありうると言う状況の中、それを救えるのは悠起枝の証言だけである。それは自らの過去を仁科に明かしてしまう事になるが、加瀬田を救うためにはそんな過去を明かさないと行けない。

悠起枝は仁科にまず自分の過去を明かそうとする。しかし仁科はそれをそっと制する。

「悠起枝さん、その話は今から貴方が警察に行って話すことは構わないが、私には言わないほうが良い」

仁科は全てを知っていたのだ。知った上で今の真面目に生きようとしている悠起枝を見て、結婚の気持ちを固めた事を知る。

悠起枝は仁科の胸の中で泣き崩れ、仁科との結婚を決意する。そして、2人は証言の為に再び警察に訪れ、その結果、加瀬田は救われることになる。

____ 悠起枝の暗かった人生は今、終わりを迎えようとしていた。

 

佐渡の眞知子起つ!しかし…

佐渡の眞知子は綾から届いた手紙に動揺が隠せないでいる。

『後宮さんが結婚する?…』(かもしれない)

その動揺は眞知子の離婚への想いを更に強くする。眞知子は佐渡から上京、勝則の勤める役所を訪れる。勝則を更に説得するためだ。しかし、勝則は相変わらず首を縦に振らない。

役所からの帰り、どうにも進展しない状況の中、途方に暮れる眞知子。ふと駅に貼られている地図に目が止まる。地図の北海道を見つめ、眞知子はある決心をする。

眞知子は春樹に会うために北海道に向かう列車に乗ったのだった。

しかしその時、春樹は東京にいた。

仁科と悠起枝の結婚を祝うために上京していたのだ。

こうしてまた2人はすれ違う。すれ違いすぎる2人である。

春樹のいない北の地で…

北海道、美幌駅には今日も春樹の帰りを待つユミがいる。今日の列車が無くなるまで春樹を駅の前で待っていた。そんなユミに駅員が牧場に帰るなら1人乗せていったくれないかと頼む。

そんなユミの前に現れたのは眞知子だった。ユミは直ぐにその女性が眞知子だと気づく。

牧場に向かう幌馬車の中、春樹はいま、東京に行っていてここにはいないと告げるユミ。

そして俺は春樹と結婚すると宣言し、眞知子に対抗心を燃やす。馬車に無理にムチを入れ、眞知子を脅かす。怯える眞知子を横目で見ながら、怯える眞知子以上の不安を抱えて馬車は牧場に向かう。

地元の祭りを翌日に控えたある日、ユミの母親とサムロがユミを迎えにやってくる。

しかし、ユミは頑として帰ろうとしない。次第に春樹の友人の末長もユミを叱りつける。

それでも一向にユミは帰ろうとしない。「あの女がいるから、俺を遠ざけようとている」と号泣するユミをやっとの事で家に帰す。

そんなユミの姿を見て、眞知子は「私はここに来ては行けなかったのかもしれない」と言うが末長は「あの子にとってはそうかもしれないが、あいつ(春樹)にとってはそうじゃないかもしれない、ヤツは明日帰ってきますから」と告げる。

そんな中、警官が牧場を尋ねてきた。別に大したことでは無いと言いながらも「浜口眞知子さんの調査以来が来ている」と言うことで眞知子を確認し、メモを取り帰っていった。

少し前に話は遡るが、東京では浜口の家に局長が訪れていた。局長は函館で眞知子にあったと伝える。その時、眞知子が泣いていたと言う事を浜口に伝えると横で聞いていた徳枝がまた嫌味を口にする。

どちらにしても眞知子の話だけでは無く勝則の話も聞いてみないと、どうとも取れないと局長は浜口宅を訪れたのだった。

局長の説得にも夫婦間の問題なので、私がなんとかすると言い張る。勝則は強硬手段に出ようとしていた。

 

春樹・眞知子の再会はある悲劇の始まり

翌朝、ユミは母親からの説得を受けていた。私たちは内地では生きていくことが出来ない。春樹は内地の人だ。それにサムロはどうなる?カムイの誓いに逆らって、とんでもない罰が降りかかるぞ……と。

しかしユミの耳には届かない。ユミは再び家を飛び出す。残れたサムロにユミの母親は何かとんでもない不幸が訪れる予感を吐露する。

そんな中、春樹が美幌に帰ってくる。駅に春樹を出迎える末長、ユミ、そして眞知子。

眞知子の姿を目にして驚く春樹に数日前から見えてたんだと伝える末長。

久し振りの二人の再会。しかし面白くないのはユミである。

ユミは春樹に声をかけるが、今日はお客さんが来ているので1人で帰るようにとユミへの土産を私、その場を去っていく春樹。

春樹と眞知子の間に入れないという現実にだた悲しみ項垂れるユミを見守るように見つめるサムロ。

そしてアイヌのコタン(集落)の祭りの夜がやってくる。

眞知子と春樹が二人で話をしている。

あなたを忘れてこの地でずっと暮らそうとし、一時は自分の心を偽り、ユミと結婚しようとしていた自分はもし今、あなたに会わなければ、ずっと貴方を失うところだったと眞知子に伝える春樹。

眞知子も会いたい一心でここまで来て本当に良かったと自分の想いを打ち明ける。

それを偶然聞いてしまったユミ。

ユミは土産に貰った化粧箱を二人に投げつけ、走り去ってしまう。

そして追ってきたサムロに詫びる。しかしユミの春樹への想いは変わることがない。

悲しみに暮れたユミは自ら摩周湖に身を投げる。ついでユミを助けようと飛び込むサムロ。

しかし、そのまま二人の姿は湖の中に消えて行ってしまった。

夜通し二人の捜索が行われるが、二人の姿は見つからなかった。

春樹と眞知子は心に深い傷を追う。

ユミに対して余りに罪作りな事をしてしまったと嘆く眞知子。

自分の偽った行動がユミの心を傷つけてしまったと塞ぎ込む春樹。

そんな中、眞知子のもとに東京の家庭裁判所より出頭命令が下る。東京にいる勝則からの『同居請求』が提出された為だ。

春樹は眞知子に一度東京に帰ることを勧める。春樹もユミのことで整理がついたら東京に戻ると告げる。全てはそれからだと___。

 

そして再び……

雪のちらつく美幌駅のホームに2人はたたずむ。何があっても絶望しないでと眞知子に告げる春樹。

刻一刻と別れの時が近づいてくる。

本当は帰りたくないと春樹に告げる眞知子。帰したくないと答える春樹。

しかし今の2人にはそれは許されないことだと言う事もお互いに分かっていた。

「元気を出しましょう」と春樹は言う。眞知子もそれに応える。

列車は汽笛を上げて二人の別れの時を告げる。

「気をつけて」と春樹。

「お元気で」と眞知子。

そして列車は出発し2人はまたも別れる事になる。

 

-第二部・完-

 

  感想 

ざっくり書いてみる

この様にストーリーを書き起こしながら、自分はこの映画が悲恋では無く、喜劇なのか?と一瞬錯覚してしまうほど2人は会えない。もう西野カナの歌くらい会えない。

それに第二部の後宮春樹はこれでもかというくらいに存在感が薄い。

簡単に書くと……。

傷心の中北海道へ行く→ユミに迫られる→姉の結婚を祝いに東京へ→帰ってきたら眞知子ががいた。→イチャイチャしてたらユミが死んでしまって傷心。

およそ主人公らしくないのだ。ほぼ受け身なのだ。きっと三部では…頑張ってくれるに違いないと思わざる得ない。

 

今回は眞知子と春樹の物語というより、それを囲む人々の変化に焦点をあてられていた気がする。

綾は一部では自分の店を持ちたくて女中見習いの身であったが、今作では女中頭にまで出世している。

加瀬田、あさ、梢の3人、特に女性二人は一部の前半の荒み方とは打って変わって前向きに生きていこうとしている姿が目立つ。

そして春樹の姉、悠起枝はその続く不幸の呪縛からようやく解き放たれようとしている。

加瀬田が願う少しづつ、少しづつ幸せになっていって欲しいと言う想いが叶えられ行くのが印象的だった。

一方、勝則の嫉妬の炎は燃え上がるばかりで、収まることを知らない。正にメロドラマにある最大の障壁。最後にはいよいよ司法の手を使いはじめ、その勢いは止まらないといったところだ。

 

そして今回、もっとも印象的だったのがアイヌの娘ユミ。演じる北原三枝さんの荒々しい演技もす凄かった。(故・石原裕次郎さんの奥様である石原まき子さんである)

しかしながら、あの春樹にはちょっとハードルが高すぎるかなぁ…と思わずにはいられなかった。

他に先だってお亡くなりになった淡路恵子さん(後年『私が死ぬまでにドラクエの新作を出して欲しい』という名言を残していますね)の海女の奈美の荒々しさも一部の時から迫力があった。(一部の時は奈美が淡路さんとは気がついてなかった)

 

いくつかツッコミどころもあるのだが、『綾とあさ・梢との出会い』で後宮と言う名前が出てきていないのに綾が「だったらみんな後宮さんと知り合いね」と言うが、「だったら」の部分がいまいち思い出せない。一部で綾と梢があった場面に後宮はいなかったし、その直後に綾は料亭で混血児の差別的な発言に反論するシーンなどが見られたが、特にあさと梢の言及したものではなかったので、少し疑問に思った。もしかしたら自分が見落としているだけなのもしれないが……。

あと、美幌駅から摩周湖遠すぎ問題。確かに馬車で牧場に向かっている為にそれなりの距離はあるんだろうが……。

しかし細かい部分を気にしてもしょうが無いと言えばしょうがない。もうこの先どの様に展開していくのかが楽しみである。

 

さて第三部は舞台は雲仙に。いよいよ完結編

2人は結ばれるのだろうか!

 

おまけ・もしこの時代に2ちゃんなどが存在したら………

【春樹】第二部/後宮春樹と摩周湖、どちらの透明度が高いか考えてみる【空気】

【料亭】綾姉さんに言葉責めされたいヤツ集まれ【春日】

【まちこ】美幌の駅で真知子巻きが究極進化!【まき】

【春樹】会いたくて会いたくて震える【眞知子】 

【俺のこと】ユミタソのムチさばきに興奮したヤツ集まれ【好きか?】

 

…………こんなスレッドが立っていたんだろうなぁ…と頭によぎる。

 

あとがき

視聴時間も含めて合計7時間。いささか寝不足である。しかし次はとうとう完結編。

明日は土曜日なので多少時間に余裕があるので、しっかり振り返って、心残りが無いようにしたいと思います。