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さんじゅうろうの覚え書き

不治の中二病を患っている中年男『さんじゅうろう』の他愛のない覚え書きです。10年後には立派な黒歴史になっているかもれしない。

【漫画】僕の週刊少年◯◯を振り返る・第3回~少年ジャンプ編~【全5回シリーズ】

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少年漫画で最も売れた雑誌はやはり『週刊少年ジャンプ』であることは間違いない。

どの世代の人でも必ず一度は通過してしまう『少年ジャンプの時代』。

第三回の今回はそんな少年漫画の雄、週刊少年ジャンプにスポットを当ててみたいと思います。私が少年ジャンプを買うようになった理由。それは『あのボクシング漫画』から始まりました。『黄金時代の夜明け』のような時期に『少年』だった事はある意味、幸運だったのかもしれません。

11463文字……長いのでゆっくり読んでくれると嬉しいと思います。

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僕の週刊少年◯◯を振り返る・第3回~少年ジャンプ編

1979年以前のジャンプで印象に残っている漫画

こちら葛飾区亀有公園前派出所 (秋本治)1976年~2016年

リンクにかけろ  (車田正美)1977年~1981年

すすめパイレーツ (江口寿史)1977年~1980年

コブラ    (寺沢武一)1978年~1984年

キン肉マン  (ゆでたまご)1979年~1987年

GO★シュート (みやたけし)1979年~1980年

 

=小学生の財政難=

ジャンプの漫画は当時、単行本で触れる事が多かった。ときどき小学校にクラスメイトが『すすめパイレーツ』などを持って来ていて、それを回し読みするなど、少しづつではあるがジャンプ漫画に触れていった、しかしその当時、私は少年サンデーと少年チャンピオンを買っていたので、お小遣い的にジャンプまで回らなかった。

 

しかし面白い漫画あると言うなら話は別である。

 

=ぶっ飛ぶ(物理的に…)=

リングにかけろ』を読んで、必殺パンチで人が飛ぶ様を見て。「なんだこれは!」と驚いてそれ以降ジャンプが気になってしょうが無くなり、以降ジャンプを買い始める。

他誌も買っていたのでなかなかお小遣いのやりくりがキツかった。

 

キン肉マン』はまだ超人オリンピックの序盤で、ギャグ色が強かったと思う。

『GO★シュート』はサッカー漫画でコメディ色が強かったと思うのだが、後半は必殺シュートが登場するなど、ワクワクさせる展開が多かった。みやたけし先生の絵柄も好きで単行本を揃えていた。

コブラ』は「大人の漫画だなぁ…」というイメージが強かった。宿敵のクリスタルボーイは当時ちょっと怖かった印象がある。

 

1980年連載開始の印象に残っている漫画

いずみちゃんグラフィティー (金井たつお)80年まで

Dr.スランプ (鳥山明)84年まで

男の旅立ち  (高橋よしひろ)81年まで

山崎銀次郎   (本宮ひろ志)81年まで

3年奇面組    (新沢基栄)82年まで

激!!極虎一家   (宮下あきら)82年まで

ブンの青シュン  (みやたけし)81年まで

 

=戦闘力のインフレーション

この頃、ジャンプは「リングにかけろ」にどっぷりだったちょうど世界大会の決勝。対戦相手はギリシャである。日本Jrのメンバー達はそれぞれの必殺技を繰り出し、対戦相手を倒し、自らも散っていくという展開。「ああ、みんな死んでしまうんだ」とドキドキしながら読んでいた。(実際は仮死状態で……)主人公、高嶺竜児がギリシャ代表ののアポロンと戦い、渾身のフィニュッシュブロー、ブーメランスクエアでアポロンを会場の外にまで弾き飛ばし、日本Jrは完全勝利で世界大会に優勝する。

「さらば、黄金の日本Jr」

「長い間応援ありがとう、黄金の日本Jrここに世界制覇完全勝利達成!!」の文字を見た時は、「ああ…長い間応援してた訳じゃないけど、悲しいなぁ、終わるのかぁ…」と思っていたが、まさか、その後に世界大会で戦ったギリシャ代表は2軍で後に12神が控えているなんて、予想もしなかった。

 

=天才登場=

この年はあの「Dr.スランプ」の連載が始まる。新人とは思えない画力とギャグセンスで一気に人気漫画に駆け上がっていった。「Dr.スランプ」は初期の方が描き込みが凄かったと思う。1巻が発売される日に「これは歴史的な事なのかもしれない」と本屋に急いだのを覚えている。今思えば、大げさな話では無かったんだなぁ…と思う。

 

=余談……=

あ、あと「いずみちゃんグラフィティー」は布団の中に懐中電灯を持ち込んでこっそり見た覚えがありますよ。

 

1981年連載開始の印象に残っている漫画

ひのまる劇場 (江口寿史)81年まで

フォーエバー神児くん (えだまつかつゆき)81年まで

キャプテン翼 (高橋陽一)88年まで

キャッツアイ  (北条司)84年まで

ストップひばりくん (江口寿史)83年まで

ブラックエンジェルス (平松伸二)85年まで

=友達はサッカーボール=

この年から、あれだけ野球、野球と言っていたクラスメイトがみんなサッカーボールを蹴り出した。「キャプテン翼」の影響だ。いつの間にかみんな「ボールはともだち」になっていたのだ。私はオフサイドの意味がよくわからなくて「ボールが友達になってくれずに」サッカーの方面には行かなかったが、それでもキャプテン翼は読んだ。

この頃のスポーツ漫画の傾向として「必殺技」が必須になっていたような気がする。立花兄弟のスカイラブハリケーンは絶対真似できないが、何となくできそうで、挑戦してみたのを覚えている。

 

=ギャグの天才=

あと、この当時のジャンプにおけるギャグのキレでは江口寿史先生がナンバーワンだったなぁ…という印象がある。個人的にはストップひばりくんより、短期間で終わってしまったが『ひのまる劇場』の方が好きだった。

 

=必殺=

『ブラックエンジェルス』の初期、好きだったなぁ。最初は必殺仕事人を強く意識した作りで合ったはずなのに、いつの間にか異能バトル系にシフトチャンジしてしまう。最初の漫画の印象と終わる時の印象がぜんぜん違う作品は多かったなあl。

 

リンかけ細かいツッコミ=

この年、リングにかけろの連載が終了。剣崎の世界線の相手、ジーザスと帯同してきたバンタム級1位~10位の扱いがあんまり過ぎた。見開き一コマで全員倒れている。ジーザスが言うには「後ろにいる10人なら全員剣崎を1RでKO出来る」と記者会見で言ってたのに、ホント雑魚以下の扱いだった。

あとギリシア十二神からの制裁でサンドバック詰めにされたアポロン(世界大会の最後の相手)が高嶺と剣崎の世界戦をゼウスと一緒に観戦に来ていたのにはモヤモヤした。序列はどうなったんだ?という気持ちでいっぱいだった。

 

1982年連載開始の印象に残っている漫画

風魔の小次郎  (車田正美)83年まで

キックオフ  (ちば拓)83年まで

ハイスクール奇面組 (新沢基栄)87年まで

やぶれかぶれ  (本宮ひろ志)83年まで

よろしくメカドック (次原隆二)85年まで

鉄のドンキホーテ (原哲夫)83年まで

 

=ヒット作の次の洗礼=

車田正美先生の新連載が始まる。リングにかけろに登場したカイザーナックルがヒントになったのか、次は木刀に特性を持たせていた。コレが後の聖衣に繋がって行ったんだろうなぁ…と思うと感慨深い。

 

=新連載ではないな…=

入学シーズンに合わせて、終わっちゃうんだ……と思った3年奇面組が『ハイスクール奇面組』として舞台を高校に移しリニューアル。足掛け7年の長期連載になる。

ちなみに長期連載物の中で最終回を覚えている数少ない作品である。

 

=見つめ合って1ページ=

ブコメ系の金字塔を打ち立てた『キックオフ』が今年からスタート。見つめ合うだけで1ページ使ってしまう手法はインパクトがあり、後に多くの漫画でパロディネタにされていた。ストーリーは覚えていなくても、あの見つめ合うシーンだけは印象に残ってる人が多いと思う。

 

=挑戦作はタイトル通り=

実際に参議院選挙に出馬してそれをレポートしようと言う挑戦作である『やぶれかぶれ』(本宮ひろ志)も印象的であった。全く政治に興味が無いであろう読者層にあえて語りかけだ作品だった。結局、本宮ひろ志は選挙には出馬セずに連載もかなり中途半端な終わった印象があったが挑戦作として選挙とか政治に全く興味が無かった当時の自分の印象に残っている。

 

=長年の謎が解ける=

劇画調の濃い目の絵が苦手だった自分が何故かスルッとその絵を受け入れてしまった。

原哲夫先生の『鉄のドンキホーテ』だ。モトクロスバイクの話だったと思う。

確か主人公の名前は…黒須元…。(調べてみる…)

 

正解だった。黒須元(くろすげん)名前から読むとモトクロス。うん、主人公の名前だけで何の漫画なのか分かってしまう、主人公の名前って大切だね。

参考にさせて頂いたサイトを見たことによって、私がなぜこの漫画に強い印象があったのかを思い出した。全2巻の第二巻の巻末に収録されている読み切り作品があまりにも印象的だったからだ。タイトルはズバリ『北斗の拳』設定の違う北斗の拳は一度読み切りでやっていたのだ。

この何十年のあいだずっと謎に思ってきた『なんか違う北斗の拳ってあったような…アレは夢?』と思っていたことがやっと、氷解した。

そうだ…霞だ霞拳四郎だ。

 

1983年連載開始の印象に残っている漫画

ウイングマン桂正和)85年まで

シェイプアップ乱 (徳弘正也)86年まで

天地を喰らう (本宮ひろ志)84年まで

魔少年ビーティー (荒木飛呂彦)83年まで

北斗の拳(画・原哲夫/原作・武論尊)88年まで

銀牙~流れ星銀~(高橋よしひろ)87年まで

ボギーTHE GREAT (宮下あきら)83年まで

 

=ヒーロー漫画の継承者=

この年、桂正和先生の『ウイングマン』がスタートする。ヒーローに憧れる少年が異世界のノート、ドリームノートを手に入れ『本当のヒーロー』になってしまうストーリー。ジャンプ漫画では後の『DEATH NOTE』に通ずるものがありますね。

この頃まで『等身大ヒーロー』と言えば石ノ森章太郎先生の独壇場であったが、ここに来て新世代のヒーロー物を書く漫画家が現れたんだと、既成概念を打ち破り新しい波を運んでくれる予感に気持ちが高揚した記憶がある。

ウイングマン』はその後、アニメ化もされましたね。ちなみにこの本は今でも全巻もっています。

 

=政治に漫画を持ち込む挑戦=

『やぶれかぶれ』でもしかしたら本宮先生は燃え尽きてしまったのかもしれないと言う心配もあったが、『天地を喰らう』で復活。三国志演義をテーマにファンタジーの要素を取り入れた作品は今まで三国志にあまり興味を持てなかった自分をグイグイ引き込んで行った。

あの本宮先生の独自解釈で描かれたファンタジー展開、竜王の娘と交わる事で望みを叶えられる玄徳と孔明や、108個の凶星が落ちて在野の武将たちに散らばり大きな野心を持つなどの展開、そして青い目の呂布。そして呂布の妹として登場した貂蝉など、いま振り返るとトンデモ展開なんだろうが、そんなトンデモ展開も十分にアリと思わせる漫画でした。おかげでそれまで『勉強っぽい』と敬遠してた横山光輝先生の三国志にも興味を持って、その後三国志の世界を知ることとなりました。興味の入り口として最適な漫画だったと思います。

1年ちょっとの連載期間で少し物足りない部分もありましたが、面白い漫画でした。

 

=あたたたたたた=

この年は豊作で、『北斗の拳』がスタートしています。1980年代と言う時代背景もあって、世紀末物と言うのは心惹かれるものがありました。特に北斗神拳インパクト大で『内部から破壊する』あの表現、当然のように真似してみましたよ。

原作の武論尊先生、よく見かける名前だけどこの人凄いなぁ……と思っていました。

まさか史村翔先生の別名義だとは思いませんでした。

 

=荒木先生登場=

あと、『魔少年ビーティー』。この漫画読みながら、当時友人がハマっていてその影響で見た高橋葉介の漫画を思い出していた。「世界観がちょっと似た漫画が出てきたなぁ」と思う程度でしたが、荒木先生サイドのファンは辛辣。今でも覚えているのは確か初期の『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本だったか、そのお便りコーナーのイラストに紛れて『高橋葉介は荒木先生の真似だかパクリだか』そんな事が書いてあったのを発見。

『いや…それは違うから…高橋先生の方が先だから…』と軽くツッコミを入れると共にそんなのをサラッと載せた編集部にも驚いた。今だったらちょっとした炎上ものである。

おおらかな時代だったなあl…と思いますよ、ホントに。

 

=銀達と赤カブト=

この年は豊作なのでもう一本。『銀牙~流れ星銀~』赤カブトのとの戦いはエキサイティングでした。当時の私はこの作品に後半はすっかり話が変わってしまっていましたね。その後、続編が他誌で連載されましたが、イマイチだったのはやはり読者が1番惹き込まれたのは『赤カブトとの戦い』の部分だったからだと私は思います。

 

1984年連載開始の印象に残っている漫画

きまぐれ★オレンジロード (まつもと泉)87年まで

男坂   (車田正美)85年まで

バオー来訪者 (荒木飛呂彦)85年まで

ドラゴンボール (鳥山明)95年まで

 

=定番の三角関係ラブコメ

この年はきまぐれ★オレンジロードから始まる。ラブコメ&超能力モノとして始まったが、私が思うにこの『超能力者設定』は要らなかった気がする。それくらいに恭介&まどか&ひかるの三角関係が気になる作品だったが、『どうせ最終的には……』と結論は読まずともわかると言う気持ちで読んでいた。作者のまつもと先生が病気により長期休載を余儀なくされた事などがあり、途中の印象が薄くなっていった漫画である。

(これは余談だが、主人公とメインヒロインが結局結ばれるでしょ?と、それがお決まりと思っていた私の思い込みは後年、河下水希先生の『いちご100%』で覆される事になる)

 

=この年、Dr.スランプが終わり、次の一手は…=

Dr.スランプが終了し、直ぐに始まったのが『ドラゴンボール』である。初期は西遊記をモチーフにした作品で、ドラゴンボールを探す事がメインだった。しかし、今ひとつ盛り上がらずに話が進んで行ったのを覚えている。レッドリボン軍の戦いでアラレちゃんをゲストキャラに登場させたあたりにその苦労を窺い見ることが出来る。

しかし状況は一変。天下一武道会が始まり、ピッコロ大魔王が登場した辺りで人気が爆発する。リアルタイムで読んでいて、空気が一変したのが分かったくらいだ。

以後、バトル全開の漫画になり、人気はうなぎ登り。ただ、人造人間編になった辺りで『まだ続くのか?』と言う気持ちになる。セル編を終え、魔人ブウ編に入り、物語が終わった時はイチ読者であった私も『やっとか…』と淋しいとか悲しいとかではなく、『安堵』のようなものを感じていた。

感じていたんだよ…………だから今のアニメ版は観ていないです。

 

=その頃、車田先生は……=

男坂を登っていた…。

引用

漫画屋にとって『オレはこいつを描きたいために、漫画屋になったんだ!』という作品がある。
デビュー以来十年有余、オレも今やっと、ガキのころから描きたかった作品を手がけている。
その喜びでいっぱいだ。
燃えろオレの右腕よ!そしてすべての試練をのり越えて、はばたけオレの『男坂』! 」

この硬派全開の意気込みで始まったのは1984年の34号からである。

そして約3ヶ月後………。

 

『オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな』

『このはてしなく遠い、男坂をよ…』

『未完』

 

このような形で連載が終了する。ネットで話題になり、最後の見開きページはコラ作品が多く登場した。ある意味伝説だった。

 

しかし2014年…30年ぶりに週プレNEWSで復活が報じれる。当時は話題になった。

毎週月曜日更新と言うことでなので私も思い出すかの様にチョット見に行った。

wpb.shueisha.co.jp

え?第八話………(再開は2014年の6月と聞いているのだが…現在は2016年の11月…)

同サイトのキン肉マンたいようのマキバオーは最終更新が10/31なのでしっかり連載されているのだろうが、男坂は2016年の4月で更新が止まっている。

ま……まさか!!

この

『ケンカするバカ、みてるバカ、同じバカならやらにゃ損損……か』

で終わってしまう訳ではないですよね。確かに一区切りはついた感じですが、

『鯨海乙女編にご期待下さい!』とあるように、続くんですよね?

このままでは新しい伝説が出来ちゃいますよ?

でも車田先生もお年ですからね…。無理せずに頑張って欲しいと思います。

 

1985年連載開始の印象に残っている漫画

シティハンター (北条司)91年まで

ついでにとんちんかん (えんどコイチ)89年まで

魁!!男塾  (宮下あきら)89年まで

すもも  (天沼俊)85年まで

 

=時代の流れだね=

キャッツアイが終了し、シティハンターの連載が始まる。冴羽遼への依頼方法、『駅の掲示板にXYZと書き込む』は時代を反映していると思う。そう言えば駅の掲示板って見かけなくなったなぁ…と思う。これも公衆電話と並んで携帯メールやスマホなどで連絡が取り付けやすくなった為なんだろうなぁ。

 

=移籍して大ヒット=

少年チャンピオンからえんどコイチ先生が移籍。抜作先生と言う人気キャラを生み出した『ついでにとんちんかん』は子どもを中心にヒットを飛ばした。

短期連載がメインだった宮下あきら先生は魁!!男塾でヒット長期連載を果たす。独特の硬派路線にジャンプのお家芸のようなバトルが上手に融合して広い年齢層に支持される。

 

=ワシが!!=

男塾塾長の江田島平八と言う破天荒なキャラを生み出したのもヒットの大きな要因だと思う。

どんなことを言っても『わしが男塾塾長、江田島平八である!!』のひと言で終わらせてしまう塾長の支持は高かったと思う。男塾は今でも『極!!男塾』として週刊ゴラクで連載中。昔よりも奇想天外な展開は時折ネットのネタになってしまう。

 

=忘れられない隠れた名作=

短期連載ではあったが、忘れては行けないのが『すもも』である。全10話。一般的に見ればジャンプの打ち切り漫画であったが、POPな作風でとても好みだった。

全1巻であるが、私はこの本を4回書い直している。(大判の復刻版は表紙の絵柄が変わっていてどうにも手が伸びなかった)

近未来の鎌倉を舞台にお手伝いロボット『はたらき小僧』と少女『すもも』との生活を描いた物語。

父親と死別、母親はなかなか家に帰れない。1人で家で過ごすことが多い少女『すもも』の家にお手伝いロボットがやってくる。カタログで紹介されていたものとはちょっと違う、変な言葉遣い、そして少しエッチだが心は優しいはたらき小僧との生活が始まる。

後半で『はたらき小僧』が他の量産機と違う事を知られ、欠陥品として回収され、バラバラに破棄されてしまうが、はたらき小僧は製作者の性格を反映した試作機であることを知る。

記憶の全てを失うが復元が可能と言われ、はたらき小僧の帰りを待つすもも。

季節は夏から冬に変わり、ようやくはたらき小僧が帰ってくる。

ここからの数ページは結構涙モノ。もしブックオフなどの古本屋で見つける事があったら最後だけでもご自身で確認して欲しい。『ああ、これからも二人の生活がなにも無かったかのように進んでいくなぁ』と心が暖かくなる作品である。

 

1986年連載開始の印象に残っている漫画

聖闘士星矢 (車田正美)91年まで

くおん…… (川島博幸)86年まで

立海高校野球部員 山下たろー君 (こせきこうじ)90年まで

アカテン教師梨本小鉄 (春日井恵一)87年まで

 

=車田先生の小宇宙(コスモ)が爆発=

車田先生が『男坂』を終了した時に思った。

車田漫画風に言えば「車田先生が死んだぁーーーっ!!!」という感じ。

しかし同じく車田漫画風に考えれば「死んだぁーーーー!!」は実は死んでいない。

大体、復活して勝利するのだ。

それを体現するかのように『聖闘士星矢』で車田先生は大復活を遂げる。

ギリシャ・光り輝くカイザーナックル・ド派手な必殺技・今までの車田先生のオイシイところがこの作品に集約された。戦士の鎧である聖衣をまとう少年たちが戦うストーリーは一瞬で多くの読者の心を掴んだ。この漫画を一読した時に私も思ったよ。『コレでウケなかったら嘘だ』と。

TVアニメは大ヒット。オープニングにはMAKE-UP。実はアニメ以前からこのMAKE-UPのファンだった私は頭を抱えた。「マジかぁ…アニメの主題歌やっちゃうのか……タイトルにアニメタイトルがついた歌を歌うのか…マジかぁ…」あの世界デビューを果たしたヘビーメタルバンド「ラウドネス」の弟分のような存在で当時、MAKE-UPも少しライトなハードロック路線をガッチリ確立しつつあったのに、ここに来て……。私は頭を抱えていた。

「最初に歌詞が送られて来た。テレビとかアニメのタイアップなどは殆ど考えていなかった時に来た依頼で最初は戸惑ったが、出来てしまうと5分位で完成した」

「当時はアニメと言う言葉が浸透しておらず、メンバーはみんな漫画と呼んでいた」

これはMAKE-UP20周年記念アルバムのライナーノーツに書いてあったコメントを抜粋した。

確かに現代の様にタイアップしまくりの時代ではない。あくまでも『アニメの主題歌』として作られたこの楽曲『ペガサス幻想(ファンタジー)』が後に世界中のアニメファンに熱唱されるなんてこの時は誰も思わなかっただろう。

聖闘士星矢は世界中を巻き込んでいったのだ。素直に思ったね『おめでとうございます車田先生』と。

今では『ペガサス幻想』ガッツリ歌えますよ。

 

=その他=

当時の自分の絵柄がとても似ていたので気になっていた『くおん…』。

あと、こせきこうじ先生の描く漫画のキャラ。『一人称がオデ』

こんなやついないよと思っていたが。

それから30年後、ウチの次男の一人称は『オデ』である。

これは滑舌の問題で、鼻にかかった発音をすると俺がオデになるのだ。

 

 

1987年連載開始の印象に残っている漫画

ジョジョの奇妙な冒険 (荒木飛呂彦)99年まで 以降タイトル変更して続行

燃えるお兄さん   (佐藤正)91年まで

=多分ここがターニングポイント=

多分ここのポイントがジャンプを購読していた最後のポイントだ。

ジョジョは第一部が好きだった。2部までは読んでいたがスタンドが登場してから読むのをやめた。あの頃の自分に『勿体無いから!!』と説教したい気分だ。

これ以降、急激に印象に残っている漫画が減った。単体としてはその後も注目作が多かったが、短期連載の作品に印象が無くなっていたのだ。

多分、喫茶店で読んでいたのだが、サンデー・チャンピオン・マガジン・そして青年誌数冊である。こうなってくると舐めるように読むことは少なくなった。

しかし、その後もジャンプ掲載作は良さげなものを見つけては単行本を揃えたり、短期間で購読を再開していたりした。そのあたりは次の項で書こうと思う。

 

それ以降に印象に残っている漫画

1978年に210万部で少年チャンピピオンに首位を明け渡したジャンプは翌年、1979年に280万部になり首位を奪還する。この1987年までの間に450万部まで部数を伸ばし、その勢いは1995年の653万部にてギネスブックに登録されるまで衰えることは無かった。

88年以降、購買は辞めたがやはり他誌同様、喫茶店などで必ずと言っていいほどチェックをしていた。そこで気になったものは単行本を購入という形である。

ここからはそんな気になった漫画たちを紹介しよう

 

BASTARD  (萩原一至)88年~89年

アニメチックな展開に惹かれるが連載が不定期で断念。

ろくでなしBLUES (森田まさのり)88年~97年まで

絵が圧倒的に綺麗で硬派な漫画だったが、前田太尊・畑中・ボクシングと言うワードしか思い浮かばない。

まじかる☆タルるートくん (江川達也)88年~92年まで

どうしちゃったんだ!江川達也!!と思った作品。あざとい…あざといぞ!と思う。

しかしタルるートくんは可愛いのでまんまと踊らされてみる。

エロ色がちょっと目立つようになって…うーん…ここまでかと思う。

電影少女 (桂正和)89年~92年まで

可愛い女の子がメインで、こっちの路線に行ったか…と思わせる。

花の慶次  (画。原哲夫隆慶一郎)90年~93年まで

大好きです。今でも手の届くところに文庫本があります。

余談ですが、文庫本って本が壊れにくくて意外と好きです。

SLAM DUNK (井上雄彦)90年~96年まで 

最初は不良漫画かなぁ…と思っていたが「バスケが…したいです」でハマる。自分が見落としていて後悔した作品。

珍遊記    (漫☆画太郎)90年~92年

弟が山田太郎にそっくりだったんだよね……。

幽遊白書  (冨樫義博)90年~94年

スーパーファミコンのソフトが売れたことで注目した。アニメも観た。

嫁に幽遊白書の話を振ると「蔵馬が…蔵馬が…」と、うるさい。

アウターゾーン (光原伸)90年~92年まで

トワイライトゾーンのような1話完結のショート・ショートのような話は大好きです。

地獄先生ぬ~べ~ (画・岡野剛/原作・真倉翔)93年~99年まで

花子さんの話はトラウマ。

るろうに剣心 (和月伸宏)94年~99年まで

原作は読んでいたが、その後アニメで更に飛躍する。

志々雄真がすごく好きなキャラである。嫁と共に大いにハマる。

最終回、弥彦に想いを託す剣心の姿が熱い。

次代への思いと時代の転換を巧く表現している。(韻を踏んでしまった…)

みどりのマキバオー (つの丸)94年~98年まで

競馬にハマっていて、その勢いで読んでいたが、ギャグマンガのはずなのに熱い展開が最高だった。チュウ兵衛親分………。燃えるツボをドンドン推してくる。最終巻の裏表紙「JCコミックス」のところにジャパンカップと書いてあったのは笑った。

ONE PIECE (尾田栄一郎)97年~連載中

第一話を読んで、「10週で終わるか、大化けするかどちらかだ」と、言った覚えがある。

エースが死んだところまでは読んだ。いずれまとめて読もうと思うが、正直言って長すぎ。

ヒカルの碁  (画・小畑健/原作・ほったゆみ監修・梅沢由香里)99年~03年まで

囲碁は全く知らなかったが物凄く楽しめた。終わり方が残念。瀬名が可愛い。

いちご100%  (河下水希)02年~05年まで

東條じゃないのか………。と言う固定概念を打ち壊したラブコメ

DEATH NOTE (画・小畑健/原作・大場つぐみ)04年~06年まで

単行本の1巻は見事にダブリ買いする。Lとの対決がクライマックスだと思うが……。

いい年のおっさんになっていた私がキャンパスノートに『ですのーと』と平仮名で書き込みネガティブ感情を放出していたのはココだから言えるナイショ話だ。

 

それ以降の漫画はほぼアニメを観てからの後追いで読むようになった。

銀魂やHUNTERXHUNTERなどは完全にアニメを観てからの後追いである。

 

ジャンプ漫画の特徴

物凄く作品単位で覚えている漫画は多いが何故か『最終回を覚えていない』作品が多い。

長期連載をするジャンプ漫画は骨の髄までしゃぶり尽くされる感じがする。

最盛期のストーリーは覚えているが、いつの間にか展開が大きく変わっていて、読まなくなっていつの間にか最終回を迎えているという作品が多い。

それはコアなファンを生み出す事は出来るが一般向けかというとちょっと違うと思う。

アンケートの結果が振るわなかった作品は本当に一瞬で姿を消し、作品の印象すらなくなるものが多い。逆に長期連載ものはギリギリまで連載されるので最盛期を越えてしまってひっそり終わる作品が多い。

勿論、他誌でもそういった事はよくあるのだが、ジャンプにはそれが多いような気がする。

 

そういった意味で思い返すとSLAM DUNKは絶頂期に終了し、今でも伝説級の扱いを受けている。盛り上げる時に全力で盛り上げて、絶頂期にサラッと終わる。これは後世に名作として残される要素の一つだと思う。

 

こういった現象は音楽の世界でもありますよね。BOØWYとかが好例で、絶頂期に突然の解散で今でも根強いファンを持っています。

あの感じってすごく大事だと思う。解散時はとても残念だったけど……。

 

まぁ、そこは編集方針などがあると思うので、一ファンの私がどうのこうの言う部分では無いと思うが、そんな印象を感じる。

 

最後に……

それでも、こち亀は漫画界の至宝だと思う。

 

次回予告

第四回は…『あれって、ちょっと大きなお兄さんが読むものじゃないの?』と敬遠し続けてきたが、大きなお兄さんになりつつあったので読みはじめた『少年マガジン』。

そんな少年マガジンに焦点を当てて語って行きたいと思います。